と言う訳で、吉牛と共に、崎陽軒の弁当をこよなく愛する私TOは、
毎年四季折々に、崎陽軒の季節弁当を味あわせて頂いているのですが、今年も食いました、
「秋」。680円(税込)。
ホント、崎陽軒のお弁当は、定番シウマイ弁当をはじめとして、みなクオリティーが高い。
かなりの数を量産している筈なのに、個々の品質が素晴らしいんですよね~。
金沢文庫駅の崎陽軒売り場で購入した、この「おべんとう秋」。
京急の主要駅にはほぼ必ず崎陽軒売り場があるのは、崎陽ケニストとしては有難い限りである。
シウマイ弁当と異なり、箱も蓋も木製ではないのは、この価格をすれば仕方のない事だろう。
そっと、身包みを剥がし、蓋を開ける。―と、同時に、ふと秋の風が鼻腔をくすぐる。
う、ぉう…。
思わず、私TOの口から、感嘆が漏れる。
「今年も、いい仕事をしているようだな…。」
ごくり。
…まずは、主役を攻める。 鶏きのこご飯を。
この、紅葉を象った人参の鮮やかさよ。季節感が溢れてあまりある。
口に入れると、しっくりと鶏の味が染みきったご飯がモチモチ感たっぷりに舌を喜ばせる。
そして、その味わいときたら…このコク…いつまでも噛み締めていたくなる。
次は、これだ。
崎陽軒弁当の隠れた主役…卵焼き。
一時期、製法上の問題か、弁当の中にその姿を見ない時期もあったが、嬉しい復活である。
一瞬ひんやりとした唇触りの後に、どこまでもふんわりと柔らかく、そして味わい深く、また、甘く、
溶けていく。
ここで、銀杏に箸をつけよう。私の大好物である。 見よ、この艶っぽさを…。
崎陽軒のおべんとうの素晴らしさは、その脇役の素晴らしさでもある。
シャキシャキの歯触りを楽しめる、蓮根白煮…
この、秋鮭の塩焼きッツ!! 塩加減がほどよく、しかも、骨がなく食べやすい!!
そして、やはりシウマイなくしては崎陽軒とは言えまい。
大学芋である。大学芋。甘さ控えめやや辛く。絶妙であり、芋の風味をとことん味わえる。
他の具材をご紹介できないのは残念ではあるが、全てをして、味覚のバランスが良い!!
One for all, all for one. である。
毎年食べていると、歴史と伝統にあぐらをかかず、常により良くを目指す崎陽軒の志が感じられる。
大変おいしゅうございました。
販売は11月30日までなので、買える地域の方は、是非お急ぎを…。