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Channel: 実録!!ほんとにあった(と思う)怖い話
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怪光線で攻撃してきた円盤

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★雨のふる夜、とつぜんあらわれ★
★たぶきみな円盤!  そして、そ★
★の中から奇妙な宇宙人が……★
 
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【怪人間出現!!】
 
(おや、なんだろう。あの光は……)
 
ユージュオ・ダグラスさんはおもわず、運転するトラックのスピードをおとした。
 
ゆくての道のまんなかにまぶしくなにかが、かがやいていたからだ。
 
一九六三年10月18日の夜8時ごろ。アルゼンチンのモルバ・ルデーモンテマイクス間のハイウエイでおきた
 
事件だ。ザーザーと、そとは、どしゃぶりの雨だ。
 
それでも、ダグラスさんは、トラックからおりて、そのあやしく光っているほうに、ちかづいていった。
 
「あっ! え、円盤だ!」
 
ダグラスさんは、あわてて、もとにかえりかけた。
 
だが、(そうだ、もうすこし、ていさつしてやれ)
 
ダグラスさんは、こがげにかくれて、じっと円盤をみはっていた。
 
直径は10メートルもあろうか。と、そのとき―。
 
円盤の前に、三つの黒い姿のものがあらわれた。
 
それは、人間のような、かたちをしていた。
 
しかし、からだじゅうが金ぞくのような、銀色のものでつつまれているようだ。
 
しかも、あるきかたはロボットみたいに、ぎこちなかった。
 
そして、木のかげにかくれている、ダグラスさんのほうにむかって、ノッシノッシと、あるいてくるではないか!
 
「うわあっ!」
 
ダグラスさんは、トラックへにげかえると、泥棒よけにもっているピストルを、座席からとりだした。
 
「か、怪物め!これでもくらえ!」
 
ダーン! ダーン! ダグラスさんは、むちゅうでうちまくった。
 
だが、弾丸は、たしかにあたっているのに、怪人間たちは、、どんどん、こっちへやってくる。
 
 


 
胸躍りますね~!!
 
山本輝也氏の挿絵(あえて「挿絵」と呼ばせてもらおう)の迫力と共に、妙な信憑性をもって読み手に迫って
 
きます。画像の原典は不明ですが、おそらく’70年代の少年誌でしょう。
 
こんなのばっかり読んでいた、私のような昭和40年代生まれが、UFOとか宇宙人とかに染まるのも
 
当然といえば当然です。
 
(おや、なんだろう。あの光は……)なんてフレーズは、UFOネタとしては定番かつ最高の導入部ですね~。
 
子供の頃は、こういうハナシを頭から信じておりました。
 

 
で、その後ダグラスさんがどうなったかと言うと…。
 
怒った(?)宇宙人からビーム攻撃を受けて火傷を負い、ほうほうの体で最寄の農家に逃げ込んだ
 
らしいです。
 
(そうだ、もうすこし、ていさつしてやれ)なんて、妙な好奇心が仇になってしまいました。
 
だいたい、「怪光線で攻撃してきた」なんて言ってるけど、「か、怪物め!これでもくらえ!」、と先に攻撃した
 
のはダグラスさんじゃん!!
 
と、ツッこんでもおきましょう。(スペイン語のサイトでは、光線で攻撃されたダグラスさんが銃で反撃した…
 
っぽく書かれておりますが。)
 
 
ダグラスさんは、UFOが現われた時に硫黄のような刺激臭のする霧が出たと証言しました。
 
農家の人も異臭を感じ、しかも、「色を変える光」を見たらしい。この、「色を変える光」は、他の住民も目撃
 
していました。たぶん、低高度の星が大気のプリズム効果によって色を変えるのを誤認したんだと思いますが。
 
ダグラスさんを診察した医師は、火傷は紫外線などによるものではないかと診立て、その火傷は警官も
 
確認しています。加えて言うなら、ダグラスさんのトラックは電装系にダメージを負っていたそうです。
 
さらに、ダグラスさんが宇宙人と遭遇した現場には、20㎝ほどの足跡があったそうな。
 
ジャック・バレーが調査に乗り出したらしいですが、UFO事件としてはそのまま何となくフェードアウトして
 
しまい、マイナーネタに落ち着いたようです。
 

 
言わばよくある宇宙人ネタなのですが、いやしかし、優れた挿絵と文章力によって真に迫ってる感が
 
爆発していたので、、当ブログでご紹介しない訳には参りませんでした。
 
 
あの頃のUFOネタはトキメキがあって良かったなぁ~。と感慨に浸るTOでした。
 


 
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プジョー208 のCM、いいですね~、コレ!!
 
 
あのメンバーに、今こうして再会できるとは!!
 
ツボ突かれました!!
 
 
ギャング・セブン、タンクGT、クロイツェル・スポーツ、ガンセキ・オープン、ハンサムV9、ヒュードロ・クーペ、
 
そしてブラック魔王のゼロゼロ・マシン!! (マジック3やポッポSLやトロッコ・スペシャルが見えなかったが…)
 
極めつけは、「シーシシシ」のケンケンと、プシー・キャットのミルクちゃん!!
 
子供の頃憧れたそのままの、What a セクシィ!! なミルクちゃん!!
 
 
このCM、日本でも流して欲しいなぁ~!!
 
そして、映画版も作ってくれないかなぁ~!!
 
(映画版には「タクシー」がチラ出したり、ジャン・レノがブラック魔王役になったりとか…。)
 
もちろん、テーマソングは、あの歌でね!!
 
 

ランキングが異常な事について。

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フリフリさんから、ランキングからいらっしゃったとのコメントを頂いたので、不思議に思って
 
久々にYahooブログのランキングを見ると…
 
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何故か、週間訪問者数が15位になってました。
 
この場末のブログに、一体全体、何が起こったのでしょう…???

世の中間違っているとしか、言いようがありません。

 
まあ、理由はどうであれ、多くの方々にご訪問頂くのは大変嬉しい事ではあります。
 
皆さま、有難うございます!!
 
 

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この動画をみて、「一見難しいようで、実は意外に簡単」なパフォーマンスではないかと疑ったTOは、
 
何本かの箸を用意し、似たような事ができないかとプチ実験したのですが。
 
できない、できない。できっこない。
 
と言う事で、改めて
 
バランスの領域に限っては、人はここまで神に近づいた…
 
と、感動した次第です。
 
(この方、シダミヨコさんは、Yahooでブログを開設されてたので、早速ファン登録させて頂きました。)
 
 

アニマルプラネットの人魚

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そまりんさんからも情報を頂いた、人魚の動画。
 
 
5月26日に(本国で)放送された、アメリカのケーブルテレビ「アニマルプラネット」の
 
番組『Mermaids: The Body Found』で紹介された動画に、本物の人魚が写っている?と話題になっております。
 
 
番組は人魚に関する様々な噂を検証する内容だそうで、以前に放送された「ドキュメンタリー」の続編らしい。
 
全米で360万人がこのスペシャルを視聴し、大反響だったとか。
 
 
そして、話題の動画は、海洋学者のトーステン・シュミット氏の研究チームがグリーンランド近海600mの海底
 
を小型潜水艇で調査している時に撮影されたもの…だそうです。
 
もう、ご覧になった方も多いでしょうが、今一度見てみましょう。
 
 
 
 
うわお!! いやはや、しっかりと写ってますね~!!
 
最初に手がペタッ、不気味な顔が覗き込み、泳ぎさって行く…
 
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役者やのう、この人魚!!
 
演出効果満点やんけ!!
 
 
―と言う訳で、あまりに都合よくカメラに収まっているためか、海外のメディアでは「でっちあげ」ではないか
 
との指摘もあり、果たしてこの生物が人魚なのか、謎が謎をよんでいるそうです。
 

 
さて、ここで終わらないのが当ブログ。いつものように、ちょっと調べてみました。
 
 
その結果、「でっちあげ」も何も、『Mermaids: The Body Found』は、最初から「なんちゃってドキュメンタリー」
 
として製作された番組だった…と言う事が判明致しました。
 
トーステン・シュミット氏なる海洋学者は役者が演じ、人魚はもちろんフェイク。
 
番組エンディングのクレジットには、”Though certain events in this film are fictional…"(この番組中の
 
特定のイベントは虚構です…)とちゃんと明記されているとの事です。
  
 
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(←)一瞬、ピースしてるし…(笑)。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
こりゃ、あちらのTVがよく使う手法ですね~。
 
いまだにビリーバーが存在する「第三の選択」なんかも、英アングリアテレビが製作したエイプリルフール向けの
 
「ドキュメンタリー風SFドラマ」だったし、アポロは月に行てない論にもこの手のジョーク番組がかなりの影響を
 
与えてるし(仏アルテの『Operation Lune』とか…)。其々、「この番組はウソですよ」と判るようにしているにも
 
かかわらず、信じてしまう人が続出しましたが、今回も同じノリを感じます。
 
 
そまりんさんがご指摘の通り、「アニマルプラネット」は決して実在の動物のみを扱うのみならず、空想上の
 
ものも採り上げます。同社日本版HPには、「アニマルプラネットは、動物と人間、それを取巻く環境をテーマ
 
にした専門チャンネルです」とあります。このテーマに沿うならば、対象の実在・非実在は問わないようです。
 
(この「人魚」以前でもっとも視聴者を惹きつけたのは「ドラゴン」の回だったとか。)
 
 
この番組、日本では『人魚伝説~失われた真実~』のタイトルで7月11日14:00~16:00に放送されるそうで
 
(前作の再放送かもしれませんが…)是非観たいところです。でも、仕事で無理だろうなぁ…。
 

 
アニマルプラネットさんのHPにある、『人魚伝説~失われた真実~』の番組紹介にはこあります。
 
「人魚は実在する!? クジラの一群が浜辺に打ち上げられた場所で少年たちが奇妙な死体を発見した。
海洋生物学者たちが分析した結果、彼らはその死体が既成概念を覆す、想像をはるかに超える生き物だと
確信するに至る。そして沖合いでは、まるで高度なコミュニケーションを図るような音声を水中マイクがとらえる。果たして人魚伝説は本当なのか?現代の海洋生物学者たちが考える、人魚の本当の姿とは。」
 
そして、『Mermaids: The Body Found』のエンディングには、続きがあります。
 
”Though certain events in this film are fictional、 Navy sonar tests have been directly implicated in whale
 beachings.” (この番組中の特定のイベントは虚構です。しかし、海軍のソナー・テストはクジラの群れの
浜への乗り上げに直接関係しました。)
 



―と言う訳で、もしかするとこの番組は、海軍のソナー・テストがクジラなどの海洋生物に多大な悪影響を
 
与えているのを広くかつそれとなく大衆に知らしめる為に製作された…のではないか?と思った次第です。
 
明確な証拠となるデータがないので、まともにやったら訴訟沙汰になって負けるのは目に見えているので、
 
ファンタジックな偽ドキュメンタリーの体裁をとったのではないか…と。
 
 
つきましては、この番組を視聴する機会に恵まれた方がいらっしゃいましたら、是非この番組の感想を
 
お寄せ頂ければ幸甚でございます。
 
 
私はどうせ、仕事で観れないので…。
 

 
 
 
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人喰い人魚伝説 -She Creature-
2000年TV映画/アメリカ

ガラスに張り付いた手のイメージがそっくり
 
ですが…
 
 
 
 
 
 
どうせなら、こういった(↓)超美人型人魚がいいですね~。
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ケニア軍VS宇宙人!!

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1967年、昭和で言うと42年ですから日本では、「おらは死んじまっただぁ~」とクルーセダースが歌う中
 
吉田茂元首相が逝去し、小笠原が返還され、「もはや戦後ではない」と経済白書が宣言してから10年かそこら
 
で、もはや戦後がどうのと言ってる人が誰もいなくなり、猫も杓子もボーリング(地面を掘る方ではなく、
 
玉を転がす方)に熱中し、女子児童は発売間もないリカちゃん人形に夢中になり、伊東ゆかりが男にかまれた
 
小指を痛がっていたその時!!
 
 
遠くアフリカでは、そんな平和ボケしつつあった日本と裏腹に、ケニア軍が壮絶な戦闘を繰り広げました。
 
相手はなんと、宇宙人!! そう、sukamakiさんからご紹介頂いた宇宙人襲撃事件です!!
 


 
1967年6月2日。ウガンダとの国境にまたがる楯状火山・エルゴン山の東北地区で、ケニア軍部隊と
 
宇宙人の間で戦闘があった…らしい。
 
詳しいいきさつは置いといて、兎にも角にも、十数名(と言う事は、1個分隊か?)のケニア軍部隊に
 
2体の宇宙人が襲撃をかけた…らしい!!
 
激しい戦闘の結果、ケニア軍部隊で生き残ったのは、オボシ少尉以下2名の部下だけだった…らしい。
 
 
この事件を、恐らく最初で最後に日本に伝えた、かの中岡俊哉大先生は、著書(『世界のウルトラ怪事件』
 
秋田書店)でこう記述する。
 
 
「(宇宙人は)首から上がボールのようにまんまるで、顔のおくに二つの目がギラギラ光り、鼻と口が

一つになってつきだし、耳には小さな穴が一つあいていた。また、肩はばは一メートル近いが、両腕は細く短く、
 
手の先に指がない。短いずんぐりした胴をささえる二本の足にも指はなかった。
 
少尉たちは、自動小銃を撃ちまくったが、相手は巨体のわりにおそろしく身がかるく、右に左に飛びながら、
 
小型兵器で熱線を発射してきた。
勝負は、わずか十数分できまった。
巨人がひきあげたあとには、兵士たちの死体がゴロゴロところがり、かろうじて生きのこったのは、
 
オボシ少尉とふたりの部下だけだった。
「あっ、あれはなんだろう?」
重傷を負ってたおれていた少尉が、ふと岩山のあたりを見たとき、円盤状の光る物体が飛びあがり、
 
夜空へ消えていった。」
 
 
―ううむ。そそる。実にそそる事件ではないか。
 
 
中岡大先生の記述を基に、この事件の宇宙人の姿を描くとしたらこうなる。
 
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稚拙な絵で汗顔の至りではあるが、そもそも目撃者の描いた宇宙人の絵は無茶苦茶稚拙だと相場が決まって
 
いるので、ここはひとつご容赦願いたい。
 
 
しかしまあ、仲間を大勢殺され自らも重傷を負いつつも、「あっ、あれはなんだろう?」などと呑気な事を
 
ほざいているオボシ少尉には、微笑ましさを感じつつもイラっとくるのは私だけだろうか?
 
 


 
 
それは兎も角、この事件を調べる上で数々の海外サイトも検索してみましたが、全くもってヒットしない。
 
どんな些細でアホくさいネタでも大抵のものは拾えるのが海外UFOサイトの良い所なんですが、この事件
 
についての記述が全く存在しないのです。
 
 
―もしかしたら、これって中岡大先生のホラ話? 
 

ごほん、ごっほん。いやいや、中岡大先生の「読ませる筆力」のお陰で我々オカルトブーマー世代が存在
 
すると言っても過言には決してならないでしょうから、些細な事はどうでもよいのです。
 


 
中岡大先生は、この事件をこう結んでおられます。
 
「いろいろ、地球がねらわれている話を紹介したが、きみは、インベーダー、つまり宇宙からの侵略者がいるか、
 
どうか、信じるかね?」
 
 
で、私の答えはもちろん、 YES!! です。(侵略者じゃなくて、観光客ですが。)
 


 
 
 
 
 

よく見りゃ似てる…

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たけしがやってた「スーパージョッキー」と言う番組で、『よく見りゃ似てるこの二人』ってコーナーがあった事を
 
何故かふと思い出しました。
 
 
だもんで、以前から心に引っかかっていながら誰にも「これって、似てない?」と言い出せなかった
 
『よく見りゃ似てる』を、今ここに吐露します。
 
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フラットウッズの3mと、十一面観音立像(平安時代・重要文化財・奈良国立博物館所蔵)が似てる
 
程度なら、まだいいが…。
 
 
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捕まった宇宙人とグリコが似てるのも、まだいいが…
 
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エイリアンと空也上人立像(鎌倉時代・重要文化財・六波羅蜜寺所蔵)が似て見え始めた挙句…
 
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―宇宙人ポールと上戸彩さんの見分けがつきにくくなってしまいました。
 
 
…どうしましょう?
 
 
 

ベルメスの顔

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ベルメスの顔(べるめすのかお、Caras de Bélmez)は、スペインアンダルシーア州ハエン県のベルメス・デ・ラ・モラレーダの民家で発生した現象。その家のコンクリート床に、顔のような染みが浮かび上がるというものである。 (Wikipedia日本語版)
 
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1971年8月23日。韓国・実尾島では、北朝鮮侵攻のために訓練されていた特殊部隊兵士らによる反乱が発生
 
し、後に映画になったりするのだが、アンダルシアの小さな村に住むマリア・ゴメス夫人は、そんな事は露とも
 
知らぬまま、その日もいつもの通り、自宅のキッチンに入った。
 
 
「バモス ア エンペサ-ル(始めましょ)!!」とばかりに、鼻歌交じりでミガスか何かを作り始めたマリア。
 
ようやくぐつぐつと煮立った鍋にHarina de Sémola de trigo(セモリナ粉)を豪快に投入しようとした時、
 
マリアはふと足元に目をやった。―その刹那。
 
「たわばっ!!!」 ガラガラガチャン!!バサァァ!!ドシャァァァッ!!
 
―マリアは、悲鳴と共にセモリナ粉を容器ごと取り落とした。
 
そのまま表に駆け出たマリアは、川口浩探検隊員ばりに叫んだ。
 
「ゆ、床に、ひ、ひ、人の顔がぁぁぁぁッツ!!」
 
「な、何ぃッ!? …床に、人の顔ぉぉッツ???」と、川口浩隊長ばりに驚いた隣人たちが駆けつけてみると、
 
皆マリアと同じような悲鳴をあげた。
 
「あべしっ!!!」 「ひでぶっ!!!」
 
無理も無かろう…。キッチンのコンクリートの床には…
 
 
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さくらももこ風のタッチが気にならなくもないが、兎も角、恨めしそうでもあり、楽しそうでもある、男?女?
 
オカマ?の顔が、浮かび上がっていたのである。
 
 
「顔」は、マリアの亭主や息子も気味悪らがせ、5日後には職人を呼んでツルハシで床をぶっ壊し、新たに
 
セメントを流し込んだ。
 
 
 …し・か・し…
 
 
再び、「顔」は、浮き出てきたのである…。
 
 
それだけならばまだいいが、いや、あんまりよくないが、あろうことか数日後から、いくつもの新たな顔がキッチン
 
や廊下のコンクリ床に現われては消え…と言う事態が繰り返されるようになった。
 
 
(↓)「ベルナスの顔」群の一例… どれも絵心を感じられない
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地中海性気候の典型であるアンダルシアの夏空はどこまでも蒼く、無尽蔵の陽光は木々の緑を鮮やかにし、
 
乾いたベルメス・デ・ラ・モラレーダ村を吹き抜ける風はどこまでも爽やかである。
 
しかし、あの月曜日以降、その村のレアル通り5番地の一角、マリアの家だけには、仄暗い水の底が如く、
 
重苦しい空気が充満していた。
 
 
この奇妙な現象は近在の人々の耳目を集め、遂にはその年の11月には地元紙に掲載されて一気にブレイク。
 
「ベルメスの顔」として世に知らしめられ、近所の野次馬観光客、オカルティストにデパンカー、
 
暇人粋人仕事人、弥次さん喜多さん黄門さんと、アンダルシアに憧れた訳でもない人々が、呼びもせんのに
 
あちらこちらから見物に訪れるようになった。
 
 
そうこうするうち、家の中で奇妙な音や声が聞こえるようになってしまい、高感度マイクを設置した調査では、
 
正体不明の呻き声や泣き声が録音されたと言う。
 
また、床下を発掘調査したところ、その土地は以前は墓地であった事が判明し、多くの人骨が発見された。
 
―ところが、その人骨の中に、頭蓋骨は一つもなかったと言う。皆が皆、首なし遺骸だったのだ。
 
この事から、「顔」は、スペイン内戦(1936年7月 - 1939年3月)で虐殺された人々のものではないかとも
 
言われている…。
 
 
(注:以上の記述にはTOの脚色が色濃く入っております。)
 

 
 とっくの昔に記事にしたつもりでいた「ベル顔」ですが、つもりだっただけでしたので、改めて記事にしました。
 
有名と言えば有名なこのネタ、掲載した「顔」をご覧になった憶えがおありの方も多いかと存じます。
 
「顔」の、稚拙な描写を以って醸し出される”味”には、「宇宙人目撃イラスト」と同様に堪らないものがあり、
 
怖がっていいのか笑っていいのかよく判らないところに「ベル顔」の魅力があるように思えます。
 
 
さて、ご当地スペインのサイトを巡ってみると、がっかりと言うか、やっぱりねと言うか、これは単なる悪戯に
 
端を発していたネタのようです。
 

 
当初のスペイン新聞各紙は、肯定否定の真っ二つに別れておりました。
 
事の発端から半年後、つまり1972年の2月頃に、否定派の新聞は調査の結果を「"顔"は硝酸塩と塩化銀で
 
描かれたもの」と発表。スペイン内務省の一部門も、調査の上で、「”顔”は描かれたもの」との確証を得ました。
 
同年以降、肯定派の最右翼だった新聞も「"顔"は超常現象ではなかった」と認めました。
 
 
そんなこんなで世間の熱と野次馬の数は日を追って下がって行き、とりあえずインチキで一件落着…
 
的な雰囲気になったようです。その後は世間一般には忘れられつつも、村には時折好事家が訪ねて来る程度
 
に事態は落ち着いていたらしい。
 
 
(↓)レアル通り。
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…し・か・し…
 
 
その後、創刊された雑誌「エニグマ(謎)」誌上で「ベル顔」が採り上げられた事から、ネタが復活!!
 
2004年2月にマリア夫人が亡くなると、スペイン超心理学研究協会(SEIP)なる団体の会長が、エクトプラズムが
 
どうしたこうしたと言いながらマリアの実家を調査したら、何とそこにも「顔」が現われたと主張。
 
 
対して新聞各社は、村として最初に「顔」が現れた家を購入して観光名所化するつもりが、売りに出された家は
 
価格があまりに高騰したので諦めて、違う家に「顔」を描いて客寄せしようとしていると非難。
 
エルムンド紙は2004年11月28日付けで、「地方自治体と『幽霊ハンター』が、新たなる”顔”を捏造。商業・観光
 
に利用するのが目的」と報じ、「60万ユーロにまで高騰したマリアの家のかわりに、8.4万ユーロ程で買える家に
 
”顔”を出現させた」とレポートしました。
 
 
マリアの家族の一部は「商売でやっているんじゃない」と言いながらも、2005年6月にはちゃっかりしっかり
 
『ベルメスの顔』を商標登録していたりして。
 
 
当然、村役場としては今更引き下がる事もできず、「顔」が超常現象ではないとする意見を拒否し続けました。
 
 
かたや、エルムンド紙編集者らが2007年5月に『ベルナスの顔』なる本を出版し、これは悪戯から始まった事、
 
これまで出現した「顔」は全てマリアの家族や共犯者によって描かれた事、ビリーバー系調査員がミステリー
 
を維持するため各種調査データを改竄した事…等を暴露し、客観的に検証できる資料も公開しました。
 
 
ちなみに、マリアの家族のある人は「ヘンな音や声なんて聞いた事がない」と証言しております。
 
床下を発掘し人骨が出たのは事実らしくも、頭蓋骨が一つもなかったとの下りはご当地サイトのどこにも記述
 
が見つからず、どうやらこのへんのノリは、尾ひれの類のようです。
 
 
よく考えてみりゃ、スペイン内戦の遺体が埋葬されるような墓地だったら、この事件からたった30年かそこら前
 
まで墓地だったはずで、地元の人が「発掘してようやく墓地だったと知る」なんて事はなかった筈ですし。
 

 
―と言う訳で、「ベル顔」は、事件勃発→ガゼ→忘れかけられ→ほとぼり冷めて復活→やっぱガゼ→
 
しかし今なおビリVS懐疑派で論争中。一般にはビリ優勢…と、まるでロズウェル事件のような経過を辿っている
 
おハナシでした。
 
 
(↓)最初に「顔」が出た家。
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私見ですが、そうは言っても、与太話の片棒を担いだ形の地元の当事者の人達も、決して悪意をもってやって
 
いたのではないのではと。おばあちゃんをビックリさせようとした軽い気持ちの悪戯だったのが、事が大きくなって
 
引き下がれなくなり、いつしかビジネスの側面が優先されるようになってしまったのではないかと…。
 
これまた、オカルトネタでは良くあるハナシですが。
 
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(←)マリア・ゴメスばあちゃん。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
まあ、日本でもちょっと前までは、あそこの柱に人の姿が、ここの石碑に人の顔が…とニュースが度々流れ、
 
わんさかと野次馬が押し寄せて屋台まで出た事例が幾つもありますし。キリストの墓とかで村おこしをする
 
ところもありますし。
 
 
ただ、欧米か!!と感心するのが、超常現象の起こる家の値段が高騰するあたりですね~。
 
あちらでは、幽霊の出る宿がそれを売りにしたり、幽霊の出る家が高値で売れるそうですし。
 
日本じゃ、へんちょこりんな顔が浮き出る家なんて、まず売れないもんねぇ。
 
 
♪チャンチャン
 
 
 
 
 

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何か色々書きなぐってきたせいで、記事の分類がおざなりになっておりますが、とりあえず「世界のふしぎ」なる
 
'70年代っぽい書庫を作っていくつかの記事を移動しつつ、新ネタ「ベルメスの顔」を入れてみたりしました。
 
 
最初からもっと計画的に記事を書いとけばよかったと、時既に遅し、横山既にやすしの反省をしております…。
 

ベン・マックドゥーイ山の灰色の巨人

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スコットランドのケアンゴーム山地にそびえるベン・マックドゥーイ(Ben Macdui)山は、グレートブリテン第二の
 
高峰です。しかし、美味い料理と高い山は存在しないと言われるイギリスの事、標高は1,309mにすぎません。
 
私の地元・神奈川県で言うと、丹沢の最高峰である蛭ガ岳よりも300m以上低く、大山より60m弱高いだけ。
 
 
とは言え、北緯57度と言うカムチャッカ半島の真ん中あたりと同じ高緯度に位置する為、ケアンゴーム山地
 
では過去2回、グレートブリテン島における最低気温が記録されているとの事です。
 
 
(↓)ベン・マックドゥーイ山の位置と山容。
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な、何だ?この足音は!?                 
 
1890年、科学者であり、登山家としても有名なノーマン・コリー教授は、単身ベン・マックドゥーイ山を登って
 
おりましたが、途中、台地部のケルン(石積み)付近で突然の濃霧に見舞われてしまいました。
 
すると、ほどなくして、霧の中で後から誰かが歩いて来るような、地面を踏みしめる音が聞こえてきました。
 
奇妙な事に、その足音の歩幅はやけに広く、教授の歩幅の3~4倍はあるように感じられました。
 
振り返っても、濃い霧に遮られて足音の主は見えません。
 
気のせいだと思いながら教授は歩き続けますが、足音は背後から離れず、ずっとついて来ます。
 
恐怖にかられた教授は、玉石の斜面ををよろめきながら走って逃げ、4~5マイル(約6~8Km)も下って
 
やっとこさっとこ麓の村に辿りつきました。
 
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(←)ジョン・ノーマン・コリー(John Norman Collie)
 
ヒマラヤの8,000m峰ナンガパルパットに初登頂しようとしたらしいが、
 
失敗。しかし、ヒマラヤ、アルプス、コーカサス、カナディアンロッキーと、
 
世界各地の高峰に登った。
 
 
 
 
 
 
 
 
 

な、何だ?あの影は!?                   
 
コリー教授の恐怖体験はニュージーランドの新聞に載り、その記事を読んだ著名な登山家A・M・ケラス博士
 
(エベレスト登頂に尽力)は、「自分もベン・マックドゥーイ山で同じ様な体験をした」と、コリー教授に手紙を
 
送りました。
 
その手紙によると、ケラス博士は弟と二人で鉱物の調査中、霧の中でケルンから巨大な影が降りて来る
 
のを目撃。影はすぐに窪みに隠れましたが、恐ろしくなった二人は霧の中を必死に逃げたそうです。
 
逃げる最中はずっと「巨人」につけられている気がしてならなかったと、ケラス博士は記述しております。
 
 
(↓)A・M・ケラス(Alexander Mitchell Kellas)
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(↓)ベン・マックドゥーイ山の”ケルン”
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誰だ、誰だ、誰だぁ~♪ 俺の背中を押したのは!?  
 
さらに、元軍人の登山家ピーター・デンジャムも1945年にベン・マックドゥーイ山で恐怖の体験をしました。
 
デンジャムはケルン付近で一人岩に座って休憩していたところ、急に深い霧がたちこめ、すぐ近くに”何か”
 
がいる気配を感じたそうです。するとケルンの方から足音?が聞こえたので、そちらの方に歩いて行くと、
 
突然後から押されて危うく”ラーチャー壁”と呼ばれる断崖から転落しそうになったそうです。デンジャムも
 
この後、ほうほうの体で麓に逃げ帰ったそうです。
 
 
またある日、飛行機墜落事故の調査に仲間のリチャード・フレアと二人でベン・マックドゥーイ山に入った
 
デンジャム。二人がケルンの傍に座っていると、フレアがケルンの向こうで何事かをボソボソと呟いています。
 
フレアは誰かと会話しているようなのですが、二人の他には誰もいない筈。不思議に思ったデンジャムが
 
ケルンの裏に回ってみると、いつのまにか自分もその会話に加わっていました。
 
しばらくして、やはり誰もいない事に気付きましたが、二人とも、目には見えない何者かと会話したのは確か
 
だと言います。しかし、その内容は全く憶えていませんでした。
 
 
(↓)ベン・マックドゥーイ山の断崖。
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うわっツ!? で、でかい猿がぁっツ!?           
 
1940年代、 ベン・マックドゥーイ山の山頂でキャンプしていた男性が、月明かりの下で大きな生物を目撃。
 
2足で直立するその生物は、身長が20フィート(約6m)もあり、肩幅が広く、腰は細かったそうです。
 
 
(↓)ベン・マックドゥーイ山頂。
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は、疾いぃっツ!! 通常の3倍のスピイドで接近ッ!?  
 
1990年代初期には近くの森で二足歩行の生物が3人の男性によって目撃されました。
 
その生物は後日再び現われ、時速45マイル(約72Km)で走る車に追いすがったばかりか、車内に入ろうと
 
さえした…とか言う話もあります。
 

( ↓)モデル歩き⁉ 
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―と言う訳で、                       
 
そまりんさんのリクエストにお応えして、ベン・マックドゥーイ山の灰色の巨人です。
 
 
最初にコリー教授が不思議な体験をしたのが1890年ですから、明治23年。120年以上前です。
 
東京では帝国ホテル(初代)が開業し、都内の一般電話通話が開始され、浅草12階が竣工する中、
 
第一回帝国議会が招集され、山縣有朋内閣が組閣されたりしつつ、ラフカディオ・ハーン(後の小泉八雲)が
 
来日した年でもありました。
 
(↓)山縣有朋                       (↓)ラフカディオ・ハーン
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始まりは意外と古いネタなんですね~。
 
 
さすが、オカルト大国イギリス。美味い料理と高い山は存在しないが、怖い話や不思議な話は腐るほど
 
あるのです。
 

 
さて、この、ベン・マックドゥーイ山の灰色の巨人。
 
 
心霊現象なのか、UMAなのか、この話を自著で広く紹介したコリン・ウィルソンはまたぞろレイラインがどうした
 
こうしたとか言ってるし、妖精の類だと言う人もいる。なんとも収まりの悪いお話です。
 
その収まりの悪さゆえ、ヒマラヤの雪男や、ビッグフットと同列に語れないような気もして、むしろモスマンに
 
近い雰囲気を持ったお話のように感じます。いや、事の起こりの前後からすると、モスマンがベン・マックドゥーイ
 
山の灰色の巨人に似た雰囲気を湛えていると言うべきでしょうか。
 
 
この手の「ふしぎなおはなし」に合理的解釈を加えるのは野暮。ですが、野暮な連中は、「単調な山道を歩く事に
 
よる疲労や感覚遮断による幻覚・幻聴、ブロッケン現象の誤認」などでコリー教授らの体験を説明しようとし、
 
後の「巨大類人猿」の目撃例は、「刷り込み・思い込みによって何か他の生物を誤認した可能性」や、「そんなの
 
単なる尾ひれである可能性」を指摘したりしております。全く以って野暮ですね。
 
 
まあ、私も野暮を承知で言いますと、最初は足音につけられる→次は影を見る→今度は背中を押される→
 
遂に姿を現す→終いにゃ8マン(若い方は知らないか…)ばりの走力を見せる…と、
 
「オカルトネタ進化の法則(*)」をきっちりと踏襲しているあたりが、「ああ成る程ね感」を漂わせているとは
 
思います。
 
 
蛇足ながら、コリー教授が体験談を語ったのは1925年とされ、何で35年も経ってから公表したんだろうとか、
 
コリー教授やケラス博士がヒマラヤ繋がりで雪男と縁が無くもなかったりとか、6mの巨人なら車に入ろうと
 
しても入れないだろとか、調査どころとかツッコミどころが結構ちりばめられているお話ではあります。
 
 
(↓)参考資料。灰色の巨人と大型観光バス&路線バス(神奈中)との大きさ比較。やたらとでかい…。
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(↓)参考資料2。やっぱり、やたらとでかい…。
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いっその事で、私TOとしては、ベン・マックドゥーイ山の灰色の巨人は、「6mの類人猿の幽霊」である!!
 
―としておきます。
 
 
(↓)こんな骨も出土していると言う事ですし…(笑)。
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…何となく、収まりがついたような、つかないような…。
 

 
 
 (*)「オカルトネタ進化の法則」…色んなオカルトネタで、時を経て目撃者や体験者が増えるにつれ、ほぼ決まって事態がだんだん大げさになっていく事。
UFOネタでの一例をとると、「円盤を見た→円盤が着陸するのを見た→円盤から宇宙人が降りて来るのを見た→
宇宙人と話した→円盤に乗せて貰った→円盤で月に行った→円盤で火星に行った→木星に行った→太陽系外に行った→何万光年先の宇宙人の母星に行った…」と言う風に、ネタをかぶせる毎にだんだん大げさになって、どんどん現実離れして行くのである…。
 

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本日、7月1日は、東海道線(新橋~神戸 605.7Km)が全線開通した日です。
 
明治22(1889)年の事でした。
 
明治5(1872)年に、新橋~横浜で日本初の鉄道営業が開始されてから、17年を経ておりました。
 
(―って、さも前から知ってた風に言いますが、私も今日初めて知りました。)
 
 
開通間もなく新橋~神戸の直通列車が運行され、その所要時間は20時間と5分ほどだったそうです。
 
 
現在では、例えば、朝8時に汽笛一声新橋駅を出て、品川から「のぞみ15号」に乗り、新神戸で降りて地下鉄
 
で三宮、三宮からJRに乗り換えて神戸駅に到着するのは昼前の11時22分で、都合3時間22分。
 
124年を費やして、日本人は新橋~神戸の移動時間を16時間と43分短縮する事に成功した訳です。
 
 
現在の典型的と思われるケースでは、新橋からすし詰めの山手線に乗り、広い品川駅構内を荷物を抱えて
 
小走りに新幹線ホームに向かい、売店でそそくさと朝食の駅弁とペットボトルのお茶か何かを買い込んで
 
列に並んで、程なく入線してきた「のぞみ」に乗り込むや、指定席の自分の座る場所を探してやっと見つけて
 
どかっと座り、そうこうしている内に気付けば新横浜からまたどやどやと人が乗り込んできて慌しくなり、
 
それが何とか収まって、ようやく駅弁を開く頃にはもう静岡県。朝飯食って、車窓の727化粧品の看板を数える
 
内にうとうととしていたら名古屋を過ぎてそろそろ新大阪なので、もう寝てる訳にもいかなくなって、何となく降りる
 
支度をしていたら既に新神戸は間近で、隣にどんな人が座っていたかなど思い返す暇も無く、着いたら着いた
 
で荷物を抱えて乗り継ぎ乗り継ぎ・・・。  
 
―って感じで旅情もへったくれもない雰囲気ですが、開通当時はどうだったんでしょうか。
 
 
蒸気機関車に引かれた客車はどんなしつらえだったのでしょう。私の想像力では、999の客車みたいだったん
 
じゃないかなぁと言う程度にしか思い浮かびません。
 
 
それでも、今よりもずいぶんと緑が多い車窓の景色は、ずいぶんとゆっくりと後に流れ、夏には開け放った窓
 
から山から海から風が入り、ついでにトンネルの中では煙が入り、それで顔が煤けた隣に座ったおばさんから、
 
みかんとかせんべいなんかをを貰ったり、向いのおっさんから一升瓶の日本酒を注がれたりする中、後ろで
 
クソガキが泣き喚くのをその母ちゃんが怒鳴ったり、それでもその母ちゃんは喚き疲れた我が子を愛おしそうに
 
懐に包んで眠ったり、あっちでは訳ありがちな中年男女が黙して座っていたりしながら、ゆるゆると時間と旅は
 
流れていたであろう事は確信的に推測できます。
 
そうして、ほぼ一昼夜を共に過ごした乗客たちと、「またお会いしましょう」と挨拶を交わしつつ終着駅にようやく
 
ようやく到着した時には、「思えば遠くに来たもんだ」と、感慨もひとしおだった事かと思います…。
 
 
何か得るものがあれば、同時に失くすものもある。
 
そういう事なんでしょうか。
 
 
そういう事、なんでしょうねぇ。
 


 
【蛇足】
東海道線が開通した明治22(1889)年には、オットー・フランク(*1)は生まれるは、ハン・ファン・メーヘレン
(*2)は生まれるは、チャーリー・チャップリンも生まれたかと思うと、そのものズバリの アドルフ・ヒトラーが生まれるはで、他人事ながら、妙なご縁を感じたりする私TOでした。
 
(*1=『アンネの日記』のアンネ・フランクのお父さん。)
(*2=フェルメールの贋作者として有名な画家。その作品はナチスのコレクションにも紛れ込んでいた為、ナチス・ドイツを騙した英雄とも称されたりした。)
 
 

美味しいブログ

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Yahoo!ブログで「美味しいブログ」を特集してるので、尻馬に乗ります。
 
 
とは言え、根が貧乏な私TOですから、「年収400万円以下の人は食文化の範疇外だと主張する某色物シェフ」
 
の高級店なんかには行けません。
 
 
そんな、私TOのおススメは、これ!!
 
横浜市栄区金井町は荒井市場食堂内にある「埼玉屋」さんの、とんかつです。
 
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このボリュームで、650円(だったと思う。たぶん)!! や、安いッツ!!
 
値段を憶えてない位、安いッツ!!
 
「年収400万円以下の人は食文化の範疇外だと主張した割には、批判されたとたんに、とっとと謝罪めいた事
 
をヘラヘラ顔でのたまわってお里が知れてしまった、某TV芸人化した色物シェフ」の高級店で、客に無断で
 
出される水より断然安いッツ!!
 
勿論、(セルフサービスの)水のみならずお茶も無料なので、年収4にかかわらずどんな人も喉を潤せるッツ!!!
 
 
そして何より、美味ッツ!!
 
 
実は私、ずいぶん前から「埼玉屋のとんかつ」にハマッておりまして、2週に1度は食べに行っているほどの
 
マニアなのです。わざわざ30分ほど車を走らせて。せっかくの休みの朝、9時頃に。
 
昼飯時に行くと、作り置きがガラスケースの中に並んでいて、それを勝手に取り出して食べるシステムなの
 
ですが、朝の時間だと注文してから揚げてくれるので、熱々サクサクが食べられるのです。
 
(お昼時でも揚げたてを注文できるらしいが…いつも混んでて、そんな我儘を言える雰囲気ではないし、
 
朝一だと、「埼玉屋」さんおろしたてのスポーツ新聞がゆったり読めるのです。)
 
 
「埼玉屋」さんは、食堂というより定食屋、と言うよりむしろ、昭和のめし屋と言った雰囲気のお店です。
 
安くて、ボリューム満点なのは勿論嬉しい。大盛りのごはんは、新潟産「なんとかひかり」(名前忘れた)を
 
使用するこだわりっぷりで、ほくほくしててとても美味しい。
 
それに加えて、お味噌汁なんかはどこまでも懐かしい味付けで、とんかつも油っこ過ぎず、朝から食べても
 
ホントもたれないし、食べ飽きないのです。
 
メニューも豊富で、殆どが定食系ですが、どれもだいたい500円代。サイドメニューの一品料理も充実して
 
おります。
 
 
もうずいぶんと見慣れた厨房の中心にいるのは、経営者夫婦なのか、おじいちゃんとおばあちゃん。
 
ああそうか、子供の頃、里帰りした時におばあちゃんが作ってくれた味に似てるんだ…。
 
なんて、ちょっとノスタルジーを感じちゃったりするTOは、明日は仕事がお休みなので、たぶんまた、
 
朝一番から「埼玉屋」さんに向う事でしょう…。 
 
 
14:00には一旦閉まり、夕方から夜にまた営業するようです。酒も出るので、ここでぐでんぐでんになるまで
飲みたいなぁ。
 
TO魅酒乱の評価: ★★★
 

七夕の夜

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すでに日付は変わってしまいましたが、何だか久しぶりに七夕の夜が晴れましたね~。
 
さきほど庭に出てみると、丁度天頂に夏の大三角が昇っておりました。
 
横浜の街や工業地帯の明かりの中でも、はっきりくっきり夜空に浮かんでおりました。
 
 
7月8日0時過ぎの横浜の夜空(↓)
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Srella Theater Lite で再現。
 
 
 
織姫さん(ベガ)と彦星さん(アルタイル)がつかの間の逢瀬を楽しんでいるのを、
 
はくちょうがそっと見守っているようでした。
 
 
 
 
…どうぞ、ごゆっくり…。

ドッグデイズ

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言いたくはないですけど、暑い!!
 
ですねぇ。
 
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真夏の暑い日々を、英語ではDog daysと言うそうです。ちょっと外を歩くだけで犬のようにハアハアと
 
舌を出してしまい、ああなるほど、だからDog daysなんだなあと独り合点しておりましたが、実は真夏の時期に
 
おおいぬ座のシリウスが日の出と共に現われ、日の入りと共に没する事から、そのように呼ばれるようになった
 
そうです。
 
 
そんなドッグデイズな今日、私はお休みなのですが、環境負荷とか原発停止による節電とかはあまり関係なく、
 
ただ単に電気代が勿体ないとの理由でエアコンの使用が厳に禁じられている私の部屋は、今日は風も通らず
 
まさにサウナ状態。
 
そこで、真っ昼間なのにもかかわらず、キンキンに冷えたビールを買ってきて煽っております。
 
こんな猛暑じゃ、もうしょうがないですよね。エアコンがなくて、クーラークーラーなんですから。
 
 
…少しはサムくなりましたでしょうか…。
 
 
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暑気払いに心霊写真でも。

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こう暑いと、やっぱり心霊写真でしょう!!
 
皆様の背筋が、少しでも寒くなれば幸いです。
 


 「首が…」①
 
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おわかりいただけただろうか…首が…ない
 


 「首が…」②
 
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おわかりいただけただろうか…首が…ない
 


 「首が…」③
 
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おわかりいただいただろうか…首が…あぶない
 


 「足が…」
 
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おわかりいただけただろうか…足が…ない
 
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「あんなの飾りです。偉い人にはそれがわからんの
ですよ」
(リオ・マリーニ=ジオン公国スペースキラーフォース技術整備曹長
:談)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 

 「足が…」②
 
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おわかりいただけただろうか…足が…ない
 
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「80%!?冗談じゃありません!!現状であなたは100%
帰れません!!」
(リオ・マリーニ=ジオン公国スペースキラーフォース技術整備曹長
:談)
 
ちなみに、「タクって帰れるか?」との問いに対して
彼は「あなたの財布の中身は未知数です。保障できるわけ、ありません」と答えた。


 「手が…」①
 
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おわかりいただけただろうか…手が…ない
 
(↓)真相。
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 「手が…」②
 
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おわかりいただけただろうか…手が…ない
 
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「ヴィーナスの両腕の不在のゆえに、そこには想像力による特殊から普遍への飛翔が可能なのです」
(リオ・マリーニ=ジオン公国スペースキラーフォース技術整備曹長
:談)

 
 「手が…」③
 
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(『007 カジノロワイヤル』より。)
 
おわかりいただけただろうか…手が…早い
 

 「体が…」①
 
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おわかりいただけただろうか…
 
体が…透けている…
 
 

 「体が…」②
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おわかりいただけただろうか…
 
体が…透けている…
 
 
 
 
 
 
 

 「体が…」③
 
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おわかりいただけるだろう…
 
体が…もうちょっと透けてほしい…
 
 

 
 
よけい暑苦しくなったぞ、こんちくしょう!!
 
 

世界で一番呪われた絵

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tantantontonさんのコメントに触発されての記事です。 つまりは美人特集です。
 
 
美人。
 
ああ、何と麗しい響きなのでしょう。美人。
 
 
男として生まれたからには、美人が嫌いで美人を見るのも嫌どころか美人と聞くだけで虫酸が走る、と言う
 
人はまず居ないのではないかと。
 
少なくとも私は、酒とタバコと吉野屋の牛丼の次に美人が好きです。
 
 
だからと言って、現世の美人を特集するほど当ブログは甘くありません。
 
こちとら、痩せても枯れてもオカルト系ブログですから。
 
 
そこで、この美人はいかがでしょう?
 

 
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UWAO!? これを出してきたかTOッ!? こッ、この絵をぉぉぉッ!!
 
と、お嘆きの貴兄貴女もいらっしゃる事でしょう。
 
クソつまらないブログに今まで付き合ってきてやったのに、この絵を見せるのかぁぁッ!!!!!
 
と、好事家な程、そう思われるでしょう。
 
 
―そう。
 
これは、「世界で最も呪われた絵」 「世界一怖い絵」 「呪いし絶世の美女」 などと呼ばれている絵です。
 
 

 
―この絵の、曰くとしては…。
 
 
「絶対見つめるな」 から始まり、「見続けると突然笑い出したように見える」 「見ると発狂する」 「5分間見
 
続けると死ぬ」 「フォルダーに保存すると死ぬ」 「検索しただけで死ぬ」 ときて、「この絵は様々な人間の
 
手に渡ったが、過去所有した7名は全員頭を掻きみしって発狂死した」とか、色々何やら云われておるようです。
 
 
この絵の由来がこれまた色々あって、「日本の10代の少女が自殺を決意した時に、その自殺を決行する前に
 
描いた絵」 「この絵の女性は東南アジアの方で、1965年ごろ夫が愛人を作ったため絶望し、自殺。それを
 
嘆いた夫が描いた絵」 「夫はこの絵を描いた後、自殺」 「絵の女性はパキスタン在住だった」 「いや、中国」 
 
「いや、やっぱり日本」 「日本の肥後」 「肥後どこさ?」 「熊本さ」 「熊本どこさ?」 「船場さ」
 
―と、百家争鳴状態。(後半ウソ)
 
 
私TOとしては、相手が美人なら多少呪われようが、ブ○につきまとわれるよりはナンボかましな気がするの
 
ですが、如何でしょうか?
 

 
で、ちょっと調べてみました。いつもの通り。
 
 
その結果、この絵は、ロバート・チャンと言う名の中国系アメリカ人アーティストが、フォトショなどの画像ソフトを
 
使って描いた絵だと言う事が判明致しました。
 
 
イメージ 3(←)ロバート・チャンさん。
 
絵のタイトルは「Melancholic Princess」で、テーマには不倫も自殺も一切関係
 
なく、チャンさんが創作したファンタジー系ゲームのキャラとして描かれたそうで
 
す。(ちなみに、キャラの名はルーちゃん
 
 
 
 
チャンさんが絵のモデルとしたのは女優の(ラックス・スーパーリッチで御馴染みの)ジェニファー・コネリー
 
さんだそうで…
 
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なるほど、なるほど。 って感じ。
 
 
描いた当のご本人も、自分の絵がやれ「世界で一番怖い」 とか 「呪いし美女」とか言われて、困惑と苦笑
 
をされているようです。
 

 
で、この絵が「世界で一番怖い絵」とか何とか言われて拡散した、その経緯とは…
 
 
2002年 作者のチャンさんが、画像サイトに投稿。 (これ)
2004年 中国のネット上で「不倫されて云々」がウワサに。 (これ)
2007年 中国の掲示板で話題復活し、ニュースサイトに掲載。 (これ)
2007年 それを受けて日本に流入。「中国の掲示板に貼られた呪いの絵云々」。 (これ)
2012年 日本国内でツイッターで拡散。「見続けてはいけない」系の尾ひれが付着。 (これ)
現在に至る。
 
 
どんなデマにも一抹の信憑がなくては広まらない。この場合それは、「Melancholic Princess」≒「憂鬱な
 
お姫様」のタイトル通りに、美人の表情に浮かぶ微妙な翳を表現して余りありすぎたのが原因ではないかと、
 
私TOは推察します。
 
 

 
ですから、今後は、ご安心の上で、じっくりと、この美人を見つめて下さい。
 
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かわいいべいびー はい はい ♪
 
と、キャサリン妃がベッドで歌っているかどうかは知りませんが、
 
ロイヤルベイビー誕生!!と言う訳で、ブリテン大喜びな昨日今日です。
 
 
英国にも英王室にも縁もゆかりも全くない、不肖TOもささやかながらお慶びを申し上げます。
 
 
現在、アングロサクソンが祝賀ムードが盛り上ってるらしいのは、当ブログの愛読誌である、あの!!
 
「THE Sun」のおちゃらけっぷりを見ても、よーく判ります。
 
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”23日、英国のキャサリン妃がロイヤルべビーを出産したロンドンのセント・メアリー病院前で、大衆紙サンを
 
読む男性。同紙は男の子誕生を祝って題字を「Sun」から「Son」に変更した。”
 
(時事通信 7月23日20時46分配信)…ですって。
 
 
本日限りのようですが、さすが、根暗な割にはユーモア溢れるブリテンだけの事はありますね。
 
大したもんです。
 
 
この「Son」に、『旧英領のあの国とかあの地域で今日どのくらいの乳児が十分な医療を受けられず亡くなっ
 
たか』なんて記事が載ってたら更に大したもんですが、十中八九、いや絶対、載ってないでしょうねぇ…。
 
 
 

エイリアンの頭蓋骨

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世界中のあちこちから「エイリアンの頭蓋骨」なるモノが出土・発見されているそうで、ネタ枯れ気味のUFO業界
 
の食い扶持になっておりますが、中でも形状の特異性から人気のある(?)のがコレです。
 
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2001年5月21日、ブルガリアの首都ソフィアから200km南のロドビ(Rhodopes)山脈で、近在の村人が
 
発見したとされる「エイリアンの頭蓋骨」です。
 
 
どのくらいの大きさかと言うと、このくらい(↓)。
 
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意外に小さく、重さは250gほどで、人間の赤ちゃんとどっこいどっこいです。
 
 
イメージ 10(←)こんな感じのエイリアンだったのではないか?
 
なんて云われたりしております。
 
(何となく、失礼ながら、俳優の宇津井健さんに
 似ているような…)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
このエイリアン、こわもてですが、サイズが赤ちゃんなら、あまり怖くないかも…。
 
 
また、頭蓋骨と共に謎の「金属断片」も発見されたそうで、こりゃいよいよもって、宇宙人地球来訪
 
の証拠も固まったってなもんでぃ、なあ八っつぁん!!
 

 
で、この「エイリアンの頭蓋骨」が世に出た経緯を調べてみました。
 
まず、最初に報道したのが、何故かトルコの新聞。
 
トルコの代表的新聞とされるミッリイェト(Milliyet)紙が、2002年1月4日の紙面で以下の様に報じたそうです。
 
「2001年5月21日、ブルガリアのロドビ山で、そこの村人(匿名希望)が尋常でない頭蓋骨を発見
した。何人かの学者がアセノブグラッドで会議を開いた。ヨーロッパで最も有名な人類学者の一人、
ヨルダン・ ヨルダノブ教授は、このような人類又は動物の頭蓋骨は今までに見たことがないと主張した。ブルガリア・サイエンス・アカデミーの考古学者、カトヤ・マラメットもこのようなものは今まで決して
見たことがないと告げた。多くの著名な学者もこの頭蓋骨は、現在地球上に生息するいかなる生物
とも該当するものがないとする…」
 
 
次いで、2002年1月31日に、本国ブルガリアのニュース誌BTA(Bulugarian News Agency)に載り
 
ます。ある人はエイリアンの遺骨だとし、またある人はアトランティス人が遺伝子操作し創りだした
 
生物なのだと言いました。
 

 
この骨は本当にエイリアンの頭蓋骨なのか!?
 
色々調べましたが、そうだともそうではないとも言えません。
 
私の拙い調査力では、ズバリ、これだ!! ―と確信を持てる結果には至りませんでしたのです。
 
これが「エイリアンの頭蓋骨」だと言う証拠は何もなく、反面、何の骨なのかも判りません。
 
 
イメージ 5Ⅹ線での調査も為されたようですが、異なる骨を組み合わせた
 
跡は見受けられなかったとか。
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
ただ、私見では、限りなくガセに近い灰色なネタだと思います。
 
 
まず、この骨を色んな角度で見ると…
 
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どう見ても、少なくとも、「頭蓋骨」には見えないんですよね~。
 
 
報道でも、学者さんたちは誰も「これはエイリアンの頭蓋骨だ」と認めている訳でもなく、「これが
 
頭蓋骨とするならば、過去こんな頭蓋骨は見た事がない」的な事を言ってるだけだし。
 
 
ブルガリア・サイエンス・アカデミーの考古学者カトヤ・マラメットさんに至っては、ミッリイェト紙の
 
記事に異議を唱えています。記事では「こんな奇妙な骨は見た事がない」と発言したチックに
 
書かれているが、そうではなく、私はこんな骨自体を見ていないと言ったのだ、と。
 
 
また、この「頭蓋骨」の発見者は、「コレを譲ってくれってオファーがあるんだよね~、それが結構良い
 
金額でねぇ…」と学者さん達に告白しており、暗に更に良い値段で買い取れと要求しているようにも
 
思えたりして。
 
 
その発見者さんと、「金属断片」なるものもこんな感じで…
 
イメージ 6(←)発見者さん。38歳匿名希望…の割には通販番組っぽく「イェイ!!」
 
な雰囲気。
 
無茶苦茶 胡散臭い と感じるのは私だけ?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 7(←)一緒に発見された「金属断片」。
 
トホホ感漂う と感じるのは私だけ?
 
 
 
 
 
 
 さらに極めつけは、発見者さんがいかにしてこの「頭蓋骨」を発見するに至ったか、の証言。それは、
 
「夢の中で、黄色いメタリックな服を着た5人の人が、『5月21日にその場所に行け』と言ったので、
 
行ってみたら頭蓋骨と金属断片を見つけた」…と 
 
すこぶるファンタジックかつ、ため息出るようなものでした…。
 
 
そんなこんなで、海外系のサイトを巡ってみても、殆どが「限りなくガセくさい」との評価が大多数では
 
あり、「エイリアンの頭蓋骨」そのものも、ヤギとか牛の骨盤とかではないかと、そんな論評でした。
 
 
これがもしエイリアンの頭蓋骨である可能性が少しでもあるのなら、金と時間と情熱にはこと欠かない
 
アチラのマニアですから、DNA鑑定でも何でもやっていそうなものです。
 
しかし、それすらやってない所を見ると、まあ、わざわざそんな事をするまでもないネタとして認識され
 
ているのではないかと思います。
 

 
先ほどは、このエイリアンの想像図が宇津井健さんに似てるなどと失礼な事をのたまってしまいましたが、
 
むしろ「頭蓋骨」はこの方々(↓)に似ております。
 
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1987年に公開された『プレデター』の造形がなければ、それに何となく似ているこの骨が
 
「エイリアンの頭蓋骨」などと言われる事もなかったのではないか…とも思います。
 
 
つまりは、何かの骨が、ぱっと見何となくそれっぽく見えただけ…と言うのが、私TOの、一応の
 
結論です。
 
 
そのうち、こんな「頭蓋骨」が発見されたりするのを期待しつつ、記事を終わります。
 
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(蛇足)
 
このネタの現場になった、ブルガリアの山地は、オルフェウスの生まれ故郷でもあります。
 
ギリシャ神話がお好きな方は、ああそうかとお思いになるでしょうが、オルフェスと彼の妻にまつわるあの
 
有名なエピソードの舞台はこのロドビ山脈だそうで、それっぽい洞窟もあるとか。
 
 
ギリシャ神話に全くご興味がない方も多くいらっしゃいましょうから、かいつまむと、
 
オルフェウス(オルペウス)はギリシャ神話に登場する吟遊詩人で、父神アポロンから賜った竪琴を奏でると
 
人はおろか動物さえも聞き惚れてしまうほどの名手。
 
愛する妻エウリュディケが亡くなると、妻恋しさの余り冥府に赴きます。
 
恐ろしい冥府の番犬ケルベロスさえ彼の竪琴の音に大人しくなり、冥府の人々も涙を流して聞き惚れ、
 
冥府王ハデスも妻を連れて帰る事を認めます。しかし、ハデスから「地上に出るまで決して振り返ってはなら
 
ない」と命じられていたのにもかかわらず、もうすぐ地上に出る所で、妻を気遣って後を見てしまい…。
 
 
その後、一切女性に興味を示さない彼は、秋波を送る女たちを無視し、それも一因となって五体バラバラに
 
されて殺されてしまいます。
 
その体は、ミューズたちによって故郷のトラキアに送られ、竪琴はゼウスによって夜空にあげられ、
 
こと座になりました。
 
 
(↓)ギュスターヴ・モロー 『オルフェウス(竪琴でオルフェウスの首を運ぶトラキアの少女)』
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この「頭蓋骨」がもう少々大きくて、もう少々イケメンだったら、グロテスクなエイリアンではなく、
 
モテ男オルフェウスの頭蓋骨!! として世に出ていたかもしれません。
 
残念!!
 
 

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先週末から体調が悪く、月末の大事な時に寝込んでおります。医者に行ったら急性胃腸炎との事でした。
 
尾籠な話をトーキングアバウトで恐縮ですが、上から下からドシャドシャ出てくるのにはホトホト困っております。
 
俺りゃ、畑中葉子じゃないんだから。(あ、あれは後ろと前か…。)
 
 
てな訳で、暑い盛りです。
 
皆様もご体調にはくれぐれもお気をつけ下さい。

頂いたコメントの「怖い話」34

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「相模大野の噂」に元常連さんから頂いたコメント2013/7/30(火)
たまたま流れ着きました。
 町田街道のミリタリーショップ、
 多分○○○○の事かな?
 常連だったけどハンモック云々の話しは聞いた事ないですね。
 恐らくガセでしょう。
 町田寄りにあった系列店は何かいたみたいです。
 他の常連やバイトの子共々階段を歩いている様な音や、
トイレのドアが勝手に開くのは自分も経験しましたね

(TO注:詳しいお話を!!とのTOのリクエストにお応え頂いて…)

①まず、ミリタリーショップMでハンモックは見た事はありません。
 向かいにあったエアガンショップLもしかりです。
②町田寄りのMの系列店は二階が倉庫になっており、
Mと系列2店で販売する品物が保管されていました。
 何かいたみたいと書いたのは、
その倉庫のあった店舗の方で、
バイトの子と常連とで話しをしている最中に、
 二階の階段の方からギシギシと一階に降りてくる様な音がしました。
この時二階には人はいませんでした。
 又、違う日に行った時にトイレを借り用をたして店内に戻った直後に、
 閉めた筈のドアがギギーっと音をたてて全開に。
バイトの子曰くどちらも珍しい事ではないと言っていました。
 他には灯りを消して帰宅、
 翌日来ると灯りが点いている事もあった様です。
 倉庫に保管されていた商品ですが、
バイトの子及び整理を手伝った常連曰く、
ベトナム戦争時の戦闘服は、
 余りよろしくない状態の物があると言ってましたね。
 最後になりますが、
Mには軍用簡易ベッドが売っていました。
 恐らく話しの元ネタなのかなと。
これは売れてませんでしたがw
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