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Channel: 実録!!ほんとにあった(と思う)怖い話
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TO、聖地へ。③

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そして、私TOは、遂に聖地である、伝説のその店の前に立った。
 
聖地、それは。
 
 
吉ッ!!
 
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野家ッ!!
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1号店ッツ!!
 
イメージ 3
 
 
聖地、吉野家1号店―の、その前に、私TOは立ったのだ。
 
私は今、猛烈に…
 
猛烈に感動しているッツ!!
 
イメージ 4
 
こんな感じで。
(わかる人にだけわかればよい。)
 
 

 
知らない方に申し上げておく。
 
これだけは、わかる人にだけわかればよい、と言う訳にはいかない。
 
この吉野家を、そんじょそこらの吉野家と同一視してはならないのである。
 
 
何故なら。
 
「1号店」の名のとおり、 
 
この店舗は、現存する吉野家店舗の中で最古なのだ。
 
 
つまり、だからこそ、34年来ヨシギュアーであり続ける私TOにとっての
 
聖地
 
なのである。
 
 
たかが牛丼屋の・・・と笑いたくば笑え。
 
もしあなたがキリスト教徒だったら、ベツレヘムの降誕教会とかに行ったら
 
相当感動するだろう?
 
 
もしあなたがSMAPファンだったら、キムタクの生家とかに行ったら
 
かなり感動するだろう?
 
 
それと同じ事なのだと、いつか気づくだろうから。
 

 
 
さて。いよいよだ。
 
努めて平静を装いながら、
 
高鳴る胸の鼓動を右手で抑えつつ、
 
1号店の、自動ドアではない引き戸を開ける。
 
 
コの字形カウンターに
 
座れるのは10人ほどだろうか。
 
ほぼほぼ満席である。
 
 
私TOは、「頭大盛りネギ抜きつゆだく(380円也)」をオーダーした。
 
築地で生まれ、他店にも展開された新メニューを頼んだのは、
 
1号店に対して私なりの敬意を表したからである。
 
 
店長らしきおっさんと、
 
店員のおばちゃん2人で切り盛りする、
 
昼飯時直前の吉野家1号店。
 
 
並ぶほどではないが、
 
狭い店内は常にほぼ満席で、忙しそうだ。
 
かかってきた電話は放置プレイのままいつまでも鳴り続けているが、
 
おっさんもおばちゃんも意に介さない。
 
 
客の大半は市場関係者っぽい。
 
そのせいか、客の回転が早いようだ。
 
忙しいのか、せっかちなのか。たぶん後者だろう。
 
弁当を買いに来る市場の人も何人もいたが、みなせっかち。
 
 
そんな中、市場関係者とも観光客ともつかぬ風情の
 
綺麗なねーちゃんが一人黙々と丼に向かっていたのが印象的だった。
 
 
 
出てきた「頭大盛りネギ抜きつゆだく」。
 
魂を震わせながら、口にする。
 
うん、うまい。
 
…が。
 
 
うまいことは普通にうまい…が。
 
他の店との違いは…
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 もう、多くは語るまい。
 
また、多くを語る必要もないだろう。
 
 
 
私TOは、ヨシギュアーの
 
聖地
 
で、吉牛を食ったのだ。
 
それだけで、それだけで十分だ。
 
 
それだけで、十分なのだ…。
 
 
 
 
 
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