いや、素晴らしい試合でした。
さすがに、強かった。大阪桐蔭。
優勝ほんとうにおめでとうございます。
初回から疲れがおもむろに見えていた、金足農の吉田君。
吉田君は、無茶苦茶気持ちが入っていましたが、やっぱり、連投連投の疲れは、
あんだけタフなメンタルでも隠せず、これはもう、しょうがないですよね。
だって、この夏で区切っても、予選から一人で投げてきて、公式戦での投球数が
1500を超えたんですから。たった、2ヶ月かそこらで1500ですよ!?
しかも、公式戦だけで...。
その上、彼は、牽制球も全力で投げる。
例えば、腕立てしてて自分の限界を超えると、それ以上はもう、どんなに
気張っても、身体が上がらなくなる...。そんな状態だったのではないでしょうか。
明らかに、もう、握力が低下しちゃってる...そんな、悲壮感の漂うピッチングでした。
あの、「野球をするのが楽しくてしかたない」と、こっちにも伝わって来る、
あの笑顔が、消えましたもんね...。
バーチャル甲子園で、両校応援団にインタビューしてましたが。
大阪桐蔭は、アルプスで声を張り上げていた、ベンチ入りできなかった3年生が応え、
「日本一になる為にやっているチームですから」みたいな事を言ってましたが、
やっぱり、最後はここなのかなと。
勝つ為の意識がもの凄く高く、スター選手も揃い、勝つ為のスキームが完成した、
現代的な、いやむしろ、高校野球の未来を感じさせる、素晴らしいチーム。
それでもやっぱり、もう、9回最後のアウトをとる前は、守備しながらみんな
涙ぐんでましたもんね。どれだけ厳しい練習を乗り越えてきたのか...
その潤む目が、伝えてました。
そんな最強チームと相対した、地元の子達が誘い合って集まって、ずっとここまで、
9人のスタメンメンバーでやってきた、良いも悪いも、昔ながらの高校野球
(一人のエースが投げ抜くとか、徹底した送りバントなんかも含めて)を貫いた金足農。
点差なんか、全く関係ない。
いやもう、泣けて泣けて、何書いてんだか判りませんが。
素晴らしい、いや、素晴らしい、試合でした。
(余談)バーチャル甲子園の豪華解説陣には、まじ驚いた(横浜高校の渡辺元監督と、
古田敦也!!)