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またまた中国でUFO!?

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まさかUFO!?謎の飛行物体、中国各地で目撃情報―中国報道

XINHUA.JP 5月15日(水)4時11分配信
 
中国各地で13日、UFO(未確認飛行物体)のような謎の飛行物体が目撃され、話題を集めている。
14日付で中華網が伝えた。

13日晩、重慶市、雲南省昆明市、四川省成都市、湖北省武漢市、湖南省長沙市、広東省肇慶市、
湖北省恩施トゥチャ族ミャオ族自治州恩施市、海南省海口市、香港など各地から、ネットユーザー
らが「UFOのような謎の飛行物体が飛んでいる」との目撃情報を寄せた。

(編集翻訳 小豆沢紀子)
 
イメージ 1
(↑)13日午後8時46分24秒(現地時間)、恩施市の上空を飛んでいた謎の飛行物体。
 

 
最近UFO熱が高まっている中国から、またもやUFOのニュースが入りました!!
 
写真を見る限りでは、モロにロケットですが…。
 
イメージ 2
 
さて、このUFOの正体はロケットなのか、宇宙人の乗り物なのか、何なのか???
 
久々に、ちょっと調べてみました。
 
 
まず、ニュースで伝えられている目撃地をプロットしてみると…。
 
イメージ 5
中国南部に集中しております。
 
 
1枚目の「恩施市の上空を飛んでいた謎の飛行物体」の画像には月が写っており、正確な撮影時間も併記
 
されており、これは大変有難い。
 
プラネタリウムのフリーソフト『Stella Theater Lite』で、同日同時刻の恩施市の空を再現しました。
 
イメージ 6
 
画像と比較すると、「謎の飛行物体」は、西北方向から飛来した事が判ります。
 
では、恩施市の西北に、何があるのか?
 
イメージ 7
 
中国の宇宙基地、「酒泉衛星発射センター」があります。
 
ここは、1958年に開設された中国初の大型ロケット発射場で、東風(弾道ミサイル)や長征(衛星打ち上げ
 
ロケット)などの発射を行い、最近では中国初の有人宇宙船「神舟」シリーズの打ち上げ基地となりました。
 
  
―そして入った、次のニュース。

中国各地で光る謎の飛行物体を目撃!UFOの正体は軍の新兵器だった?―中国メディア

Record China 5月15日(水)10時22分配信
 
2013年5月14日、BBC中国語版は記事「中国、3回目の衛星攻撃兵器の実験実施か」を掲載した。
13日夜、中国各地で光る謎の飛行物体の目撃例が相次いだ。未確認飛行物体(UFO)だと伝える
メディアもあったが、中国人民解放軍による衛星攻撃ミサイルを目撃した可能性も指摘されている。
14日、中国当局はロケットを利用した兵器の実験に成功したと発表している。

新浪網軍事によると、打ち上げられたのはD-2型ミサイル。地上1万2000マイルから2万2000マイル
の衛星軌道を攻撃する能力を持つ。通信衛星やGPS衛星を破壊することが可能だ。中国は2007年、
2010年にも衛星攻撃兵器を実験し、米国の強い反発を受けていた。(翻訳・編集/KT)
 
 
これをもう少し調べてみると、発射されたのはDF-21D(中国名:東風21D)と言う中距離弾道ミサイルだ…
 
と言う報道もあり(军事论坛)、これによると、雲南省永善権・湖南省・貴州省などにフェアリングなど

のデブリが落下したとされております。
 
 
私としては、このDF-21D説に一票です。
 
 
まず、D-2なる衛星攻撃兵器(ASAT)が初耳で、しかも、2007年に自国の人工衛星にASATミサイルをぶっ放
 
して破壊した挙句、大量のスペース・デブリを撒き散らしたとして国際的な非難を浴びて、さすがの中国も
 
おおっぴらにASATの実験をやるとは思えない事。またそれは、色んな事情~・ASATをGPS衛星と同じ軌道
 
に投入することはほとんど不可能。・巨大な発射機をASATオペレーションのためだけに使うことは、その他の
 
ミサイル等発射能力を大きく制限する。・2011年、中国は宇宙に向けて19回もの発射作業を行ったが、それは
 
アメリカの探知するところであり、仮に中国がGPS衛星への攻撃に着手すれば、攻撃を回避するよう軌道を
 
変更することができる。(USCのローラ・グレゴ上級アナリストの論文)~により、コストの割には実効性の低い、
 
割り合わないオペレーションである事。だから、ASATの線は弱いのかなと。
 
 
そして、DF-21Dの射程は従来1,500Kmから2,000Km位とされており、中国の将軍が3,000Km近い射程を持つ!!
 
と言い張っていたものの、アメリカサイドでは、「そんなに飛びゃしないだろ」とたかをくくっていたのです。
 
しかし、酒泉から南シナ海にDF-21Dを撃ち込んだとすると、その飛翔距離は3,000Kmレベルになり、
 
中国の将軍の言葉が裏付けられる事になります。
 
 
射程距離が500Kmや1,000Km違ったって、どうと言う事はないでしょ、とお思いの貴兄!! さにあらず。
 
もともと、アメリカの空母を中心とした打撃群を標的とするのが、このDF-21D。「空母キラー」などと呼ばれて
 
おります。潜水艦に搭載するように開発されておりましたが、近年、中国沿岸部に地上配備が始まったらしい。
 
 
(↓)地上配備型DF-21D。
イメージ 3
 
つまり、このミサイルの射程が延びるとその分だけ、米空母は中国本土から遠くに離れなければいけません。
 
500Kmとか1,000Kmと言うのは、空母艦載機にとってはとても長い距離で、例えばアメリカ海軍の主力戦闘
 
攻撃機であるF/A-18Eの戦闘行動半径はせいぜい600Km足らず。このF/A-18シリーズの(改善されたとは
 
言え)短い航続距離が、アメリカ海軍の泣きどころだったりするので、中国が3,000kmの射程を持つ中距離
 
弾道弾を持っているとなると、なおさらおいそれと中国本土に空母打撃群を近づけられなくなるのです。
 
(その対抗策として、ミサイルを無力化し空母打撃軍を守るためにイージス艦を配備したりしておりますが。)
 
 
(↓)DF-21Dの攻撃概念図。
イメージ 4
 
ここにDFー21Dを、酒泉から発射する意味が見出せます。
 
つまりは、中国が3,000kmレベルまでDF-21Dの射程を延ばすことに成功したと言うデモンストレーションを
 
行ったと言う事で、アメリカに、あんまり近づくと痛い目に遭うぜ!!と、警告を発しているのです。
 
(↓)こんな、内陸部からでも沿岸の空母を攻撃できるのです。
イメージ 11
 
と言う訳で、(军事论坛)には発射された場所は明記されておりませんが、まずこれは酒泉から発射された
 
DF-21D(もしくはその改良型)と見てもおかしくはないと思われます。
 
 

 
―と、オチがついたと思いきや、新たなニュースが入ってきました!!
 

<続報>「UFO」の正体は観測ロケットだった!政府系シンクタンクが発表―中国報道

XINHUA.JP 5月15日(水)10時48分配信
 
中国各地で13日に目撃された、UFO(未確認飛行物体)のような謎の飛行物体の正体は、「観測
ロケット」だったことが分かった。15日付で中国新聞網が伝えた。

UFO騒ぎを受け、中国政府系のシンクタンク、中国科学院の国家空間科学センターが明らかにした。それによると、謎の飛行物体が目撃された13日午後9時(現地時間)、四川省の西昌衛星発射
センターから「観測ロケット」を打ち上げ、成功した。

観測ロケットの打ち上げは、大気各層の組成を調べ、電離層、地磁気、宇宙線、紫外線やエックス線
などを研究するために行った、と同科学センターは説明している。

(編集翻訳 小豆沢紀子)
 
 
いや、ちょっと待て!!
 
この「UFO」が、西昌衛星発射センターからのロケットであれば、恩施市で撮影された画像との整合

がつかなくなります。
 
恩施市で「謎の物体」が撮影されたのは午後8時46分なのに、ロケット打ち上げが午後9時。
 
これでは、打ち上げる15分近く前に、飛んでるロケットを撮影した事になるし、大体、西昌からだと方角も
 
おかしい。西昌は恩施市から見て、西南西方向なのです。
 
イメージ 8
 






では、1枚目の画像は、恩施市で撮られたものではないのか?
 
検証しようもないのですが、一応、グーグル・アースの地面レベルのビューと比較すると…
 
イメージ 9
(↓)恩施市内より西北方向。
イメージ 10
 
非常に、地形が似ているとは言えるでしょう…。
 
月の位置からしても、1枚目の画像が、13日午後8時46分に恩施市で撮影されたた蓋然性が高い、
 
と言わざるを得ないと思います。
 
 
すると、やはりこれは西昌から発射されたとされるロケットとは別物だと判断すべきかなと。
 
 

 
―とまあ、一生懸命に記事を書いてきたのに、ここに至ってこの報道…。
 
米、中国の“ロケット打ち上げ”に警戒感                  
 
TBS系(JNN) 5月16日(木)20時20分配信
 
中国が13日に打ち上げたロケットについて、アメリカは「衛星攻撃兵器をテストするミサイル発射だった」との見方を強めています。
夜空を上昇する白く光る物体。13日夜、中国版ツイッター「微博」に投稿された映像です。この白く光る物体は中国南部の四川省や雲南省など各地で目撃され、インターネット上に写真が投稿されるなど、未確認飛行物体(UFO)ではないかと話題になりました。その後、中国国営の新華社通信が、地球の磁気圏を観測するロケットを四川省の西昌衛星発射センターから打ち上げたと報じました。

これについて、ロイター通信は「今回のロケット打ち上げは新型の衛星攻撃兵器をテストするためのミサイル発射だった」とのアメリカ国防当局者の見方を報じています。

中国は2007年に初めて気象衛星の破壊に成功していて、アメリカは中国の宇宙での軍事活動に警戒を強めています。(16日16:17)
 

 
そんな訳はないがなぁ…と思いつつ。
 
何か、めんどくさくも眠くなってきたし、明日も仕事で早いので…
 
と言う訳で、お休みなさい、皆様…。
 

 

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