そまりんさんからも情報を頂いた、人魚の動画。
5月26日に(本国で)放送された、アメリカのケーブルテレビ「アニマルプラネット」の
番組『Mermaids: The Body Found』で紹介された動画に、本物の人魚が写っている?と話題になっております。
番組は人魚に関する様々な噂を検証する内容だそうで、以前に放送された「ドキュメンタリー」の続編らしい。
全米で360万人がこのスペシャルを視聴し、大反響だったとか。
そして、話題の動画は、海洋学者のトーステン・シュミット氏の研究チームがグリーンランド近海600mの海底
を小型潜水艇で調査している時に撮影されたもの…だそうです。
もう、ご覧になった方も多いでしょうが、今一度見てみましょう。
うわお!! いやはや、しっかりと写ってますね~!!
最初に手がペタッ、不気味な顔が覗き込み、泳ぎさって行く…
役者やのう、この人魚!!
演出効果満点やんけ!!
―と言う訳で、あまりに都合よくカメラに収まっているためか、海外のメディアでは「でっちあげ」ではないか
との指摘もあり、果たしてこの生物が人魚なのか、謎が謎をよんでいるそうです。
さて、ここで終わらないのが当ブログ。いつものように、ちょっと調べてみました。
その結果、「でっちあげ」も何も、『Mermaids: The Body Found』は、最初から「なんちゃってドキュメンタリー」
として製作された番組だった…と言う事が判明致しました。
トーステン・シュミット氏なる海洋学者は役者が演じ、人魚はもちろんフェイク。
番組エンディングのクレジットには、”Though certain events in this film are fictional…"(この番組中の
特定のイベントは虚構です…)とちゃんと明記されているとの事です。
(←)一瞬、ピースしてるし…(笑)。
こりゃ、あちらのTVがよく使う手法ですね~。
いまだにビリーバーが存在する「第三の選択」なんかも、英アングリアテレビが製作したエイプリルフール向けの
「ドキュメンタリー風SFドラマ」だったし、アポロは月に行てない論にもこの手のジョーク番組がかなりの影響を
与えてるし(仏アルテの『Operation Lune』とか…)。其々、「この番組はウソですよ」と判るようにしているにも
かかわらず、信じてしまう人が続出しましたが、今回も同じノリを感じます。
そまりんさんがご指摘の通り、「アニマルプラネット」は決して実在の動物のみを扱うのみならず、空想上の
ものも採り上げます。同社日本版HPには、「アニマルプラネットは、動物と人間、それを取巻く環境をテーマ
にした専門チャンネルです」とあります。このテーマに沿うならば、対象の実在・非実在は問わないようです。
(この「人魚」以前でもっとも視聴者を惹きつけたのは「ドラゴン」の回だったとか。)
この番組、日本では『人魚伝説~失われた真実~』のタイトルで7月11日14:00~16:00に放送されるそうで
(前作の再放送かもしれませんが…)是非観たいところです。でも、仕事で無理だろうなぁ…。
アニマルプラネットさんのHPにある、『人魚伝説~失われた真実~』の番組紹介にはこあります。
「人魚は実在する!? クジラの一群が浜辺に打ち上げられた場所で少年たちが奇妙な死体を発見した。
海洋生物学者たちが分析した結果、彼らはその死体が既成概念を覆す、想像をはるかに超える生き物だと
確信するに至る。そして沖合いでは、まるで高度なコミュニケーションを図るような音声を水中マイクがとらえる。果たして人魚伝説は本当なのか?現代の海洋生物学者たちが考える、人魚の本当の姿とは。」
そして、『Mermaids: The Body Found』のエンディングには、続きがあります。
”Though certain events in this film are fictional、 Navy sonar tests have been directly implicated in whale
beachings.” (この番組中の特定のイベントは虚構です。しかし、海軍のソナー・テストはクジラの群れの
浜への乗り上げに直接関係しました。)
与えているのを広くかつそれとなく大衆に知らしめる為に製作された…のではないか?と思った次第です。
明確な証拠となるデータがないので、まともにやったら訴訟沙汰になって負けるのは目に見えているので、
ファンタジックな偽ドキュメンタリーの体裁をとったのではないか…と。
つきましては、この番組を視聴する機会に恵まれた方がいらっしゃいましたら、是非この番組の感想を
お寄せ頂ければ幸甚でございます。
私はどうせ、仕事で観れないので…。
人喰い人魚伝説 -She Creature-
2000年TV映画/アメリカ
ガラスに張り付いた手のイメージがそっくり
ですが…
どうせなら、こういった(↓)超美人型人魚がいいですね~。